暖かい春の陽気を喜びつつ
寒の戻りを警戒している尾藤です。
前回まではユニバーサルデザインとは何か
というお話をしました。
今回から、誰もが使いやすくて心地好い家づくりについて考えていこうと思います。
さて、
ものづくりやウェブデザインに関わる人の中には
「UI」や「UX」という言葉を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか?
(UDほど認知度の高い言葉ではありませんが)
それぞれ
UIは「ユーザーインターフェイス(User Interface)」
UXは「ユーザーエクスペリエンス(User Experience)」
の略語になっています。
インターフェイスには「接点、接触面」という意味があります。
つまり、UIとは「ユーザーと製品・サービスとの接触面」を指すので、
「ユーザーの目に触れる部分、使用する部分」をすべてUIということができます。
例えば雑誌の場合、表紙や見開きのデザイン、文章中のフォントなど、
製品だと、製品そのものやその外観など、ユーザーの感覚に触れる全ての情報が「UI」と呼ばれます。
エクスペリエンスには「体験、経験」の意味があります。
UXとは「ユーザーが製品・サービスを通じて得られる体験」を指します。
例えば雑誌の場合、
画像や文章のレイアウトが見やすい、フォントが読みやすい、
目次やお店の情報がわかりやすいといった視覚的な部分から、
商品を注文したらすぐに届いた、対応が丁寧だった、商品のクオリティが高い、
というようなサービスの質に関わる部分も「UX」になります。
製品やサービスを利用する上で、ユーザーが感じたこと全てがUX になる、
と思ってもらうとわかりやすいですかね。
簡単にまとめると
「UIとは、実際のシステムのこと。UXとは、提供されたものを使ってどう感じるかということ。」です。
次回は
この「UI」と「UX」を、家づくりに置き換えて具体的にお話していきますね