色は、ほかの色と影響し合うことで
1色だけの時とは違う見え方をすることがあります
今回はそんな、不思議な色の見え方のおはなし
下の赤を1分ほどジッと見つめてから
白いところに目を移してみてください
何だか青みがかった緑色が見えませんでしたか?
ある色を見た後で別の色を見ると、最初に見ていた色の影響で違う色に見えることがあります。
これを「継時対比」といいます。
この時、最初に見ていた色の反対の色(心理補色)が残像として現れます。
この心理補色が次に見る色に影響して、本来とは違う色に見えてしまいます。
さて
上の2つを見比べると、真ん中の灰色は、左の方が明るく感じませんか?
実際は同じ色なのですが、隣り合う色によって明るさが影響されることがあります
これを「明度対比」といいます
次に
この2つを見比べて見てください
何となく、左の黄色は緑がかって見え
何となく、右の黄色は赤みがかって見えませんか?
このように、周りの色の影響を受けて色みが少し違って見えることを
「色相対比」といいます。
今度は「彩度対比」をご紹介します
上の2つの桃色を見比べた時
左に比べて右側の方が鮮やかに見えますよね
周りの色が鮮やかな時は中の色はあせて見え、
周りの色が鈍い色の時は中の色は鮮やかに見えます
お医者さんや看護師さんはいつも白衣を着ているのに
なぜ手術の時は緑色の服なんだろう
病室や診察室の内装は白なのに
手術室はどうして緑色なんだろう
と考えたことありますか?
これは、今回お話した継時対比を防ぐためです
手術中は真っ赤な血を見続けるため、内装などが白いと
赤の補色である緑が視界にちらついてしまいます
内装などを緑にすることで、補色の緑色を吸収してくれるわけです
ではでは( ´_ゝ`)/
尾藤