こんにちは、山城です。
今回は木材について、書いてみたいと思います。
木は加工しやすい、重さの割合には強いなどの特徴があります。
見た目と肌触りが良いのも長所です。調湿作用もあります。
手を入れながら使い込めば時間がたつに従って風合いが増すのも良いところです。
しかし、木は 「狂う」「腐る」「燃える」ことがあります。
必ずしも欠点とは言えませんが、同じ種類でも木目の具合などにより見かけが異なる、
強さが違うなど均質でないこともあります。
「和」では、こうした欠点を知り抜いて、欠点を抑えながら、
木の長所を生かした住まいづくりをしています。
※「木が狂う」って?
木は乾くにつれて 長さ、幅、厚みも小さくなります。
乾燥とは別に木は木材になっても成長しようと変化します。
これも「狂い」といえる現象ですが、狂い方にも法則性があり、
木に関わりがある人はこの特徴を利用します。
木の芯に近い方は「木裏」 外側を「木表」と呼びますが、長さ方向、幅方向も
木表側に曲がろうとします。職人はこの性質を利用し、敷居では木表を上に向け
鴨居では木表を下に向け建具がいつまでもうまく動くように施工しています。
『快適間取りのつくり方』吉田桂二編から引用しました。