色をまとめる3つのものさし、
色の三属性「色相」「明度」「彩度」についてお話しした尾藤です。
さて、
赤色を思い浮かべてください(^o^)/
と言われた時、
神社の鳥居を思い浮かべる人がいれば、夕焼けの色を想像する人もいるでしょうし
真っ赤な薔薇を思いついた人だっているかもですね
どれも同じ「あか色」ですが、実際には同じ赤ではありません。
赤色、紅色、緋色、朱色….あか色を漢字で表すだけでも種類がありますよね。
一口に「あか」といっても、微妙に色味が異なり、それぞれの色に名前があります。
色の名前は「基本色名」「固有色名・慣用色名」「系統色名」で表現されます
・「基本色名」
JIS(日本工業規格)では
有彩色:赤、黄赤、黄、黄緑、緑、青緑、青、青紫、紫、赤紫
(少しでも色みのある色。色の三属性を持っています)
無彩色:白、灰色、黒
(色みのない色。色相と彩度がなく、明度のみがあります。)
の、13色が基本色名に定められています。
誰でも知っている基本的な色名のことです。
・「固有色名・慣用色名」
固有色名とは、顔料や染料などの原料名、動植物、鉱物などから名前を借りた色のことで、
その中でもよく知られているものを慣用色名といいます。
例えば、「小豆色」「うぐいす色」「エメラルドグリーン」など、名前を聞けばだいたいどんな色か想像ができるものが多いです。
・「系統色名」
基本色名に「色相」「明度」「彩度」に関する共通の修飾語を付けて表したもの。
朱色を系統色名で表すと「あざやかな黄みの赤」となります。
修飾語には「〇みの〇色」「くすんだ」「うすい」「こい」「やわらかい」「強い」「あざやかな」…
などの決まった表現があります(省略)。
色の修飾語を使うと、色の微妙な違いを説明したい時に便利ですよね。
色の名前(特に慣用色名)をたくさん知っていると
同じあか色でも、「これには赤色が合うかも」「ここはローズレッドにしよう」などと色を正確に伝えられるようになります
「もうちょい、濃い青が…」「赤みのある黄色がきれい」といった感じで、
系統色名も実は意外と馴染みのある表現だったりします