隣に古墳がある、建築条件の厳しい地域に建つ髙基礎の平屋。
和瓦と銅板の屋根に、漆喰と杉や桧を組み合わせた風景に馴染む住まいは、
設計の仕事に携わっている奥様の「二人の家を建てるなら、こんな家を建てたい」
という長年温めていた思いが、ご主人の抱く理想と合わさってカタチに。
「大工さんにもいろいろと無理をお願いしました」との言葉どおり、
プロならではのこだわりは細部まで行き届いている。
間取りのこだわりは、それぞれの空間が分断されることなく、
ゆるやかに連続しているということ。
玄関と土間、そしてLDK、キッチンと連続する間取りは、
横とのつながりをどちらの空間にも取り込みより広さを実感。
動線にも無駄がない。
あちらこちらにある本棚に好きな本を置き、
窓から見える景色を愛で、庭で花や野菜を育て、
冬は薪ストーブの火を囲む。
だれもが憧れる「ゆとりと余白のある暮らし」がここにはある。
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■建築地:奈良県奈良市
■延床面積:20-25坪
■家族構成:2人
■設計・施工:株式会社 和(建築工房 和-nagomi-)