まだまだ寒い日が続く一方で
日が永くなってきていることを感じている尾藤です
前回に引き続きUD(ユニバーサルデザイン)のお話をします
機能的には「身障者トイレ」と何も変わらないのに、なぜ呼び名が変わっただけでUDと言えるのか?ですが
簡単に言うと
「身障者トイレ」という名前では利用する対象者が限定されてしまうからです
…え?それだけ?
そうですね(゚∀゚)
さて、
広い個室が必要なのは、本当に車椅子の人だけでしょうか?
ちょっと想像してみてください
スキーに行ったとして、上着を着込んで、スキー板なんて持っていたら
とてもじゃないけど普通の広さのトイレじゃ身動きとれないですよね?
旅行にキャリーバッグを持ってお土産をどっさり買った時なんかも
広いスペースが欲しくなりますよね
広いトイレを使いたいけど、「身障者用」と言われたら
使い辛くないですか?
誰もが公平に利用できるという大原則から外れてしまうので
「障害者トイレ」だとユニバーサルデザインとは言いにくくなってしまいます
「みんなが使いやすいもの」を考える上では、
言葉が与える印象や、言葉の持つニュアンスもデザインの対象になり得るのです
(余談ですが、点字、音声案内、多言語な掲示板、ピクトグラム(絵文字)、などなど
身体的な障害の有無だけでなく、外国の人も迷わずトイレを利用できるようなデザインが
あちこちで見られるようになりましたね)
「バリアフリー」は
お年よりや障害のある方といった特定の人を対象として
快適に生活できるように、バリア(障害物)をなくすことです。
一方、「ユニバーサルデザイン」は
国籍や性別、年齢、そして障害があるかないかなどに関係なく
できるだけ全ての人が使いやすく、便利なものを広めることです。
特定の利用者を想定しないのでバリアフリーと比べると対象者が格段に広くなります。
似て非なるものですが
バリアフリーは、ユニバーサルデザインの中に含まれる一つの要素
と考えてもらったら、イメージしやすいかもですね
家づくりでも、誰もが使いやすいように、と考えることは
非常に大切なポイントになっています
次回はそんなお話をしようと思います
(o・・o)/